2010年09月29日

〇〇をとらずに実をとる?

岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』を読む。かなり評判になっていた割に、小説としては荒削りな感じがする。ストーリーは単純で、しかも言葉遣いはあまり練られているとは思えない。しかし、筆者の「ドラッカーの『マネジメント』を世に知らしめたい」という目的の達成には大きく貢献していると思う。つまり、読者に『マネジメント』の魅力を伝え、読みたいと思わせるには十分なものだ。また、『マネジメント』を読む前にこの本を読めば、より理解が深まると思う。小説を楽しむためではなく、自分自身の向上の為には読む価値が高い本だと言える。


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2010年09月27日

回顧される今

冬目景『幻影博覧会』を読む。 
独特の雰囲気でつづられる物語で、特に時代が大正と言うところがいい。 
この人のものは『羊のうた』が圧倒的に面白いのだけれど、こっちでも蔭りがあるというか、落ち着いた流れの中で話が展開するので、静かに読める本である。 
前近代の遺物を残した明治と、近代化に邁進した昭和の間の大正は和洋混交で、全てが割り切れないままに存在する世界だったのではないかと思わされる。 
「平成」という時代もいつかは過去として語られる時代になっていく。 
その時、何がこの時代の象徴となるのだろうか。 
今の時代を生きる楽しみはこういうところにもあると思う。


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2010年09月24日

過去・現在・未来

鯨統一郎『新・世界の七不思議』を読む。 
『邪馬台国はどこですか』に続く歴史の謎解きもの。 
歴史を専門的に勉強していたものにとっては少し首をひねるようなところもあるが、それはそれとして物語としてはとても面白い。 
「歴史の真実」はいつの時代にも盛り上がるもので(最近だとダ・ヴィンチ・コードとか)、いろいろな作品になっている。 
歴史を勉強する意味については、いろいろな人があれこれ書いているのでいまさらという気もするが、やっぱり歴史にはそれなりの意味があって、歴史を知らないと語れないことも多い。だけど、それは歴史が全てであるというのではなく、不完全な歴史であっても、それを補うことが人には出来るという意味だと思う。 
「真実」を知ることは難しい。そして、知った上で何が出来るのかを考え、実行することはさらに難しい。
「歴史は繰り返す一度目は悲劇として、二度目は喜劇として」K.マルクス


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