2010年08月30日

読んでいてうれしくなった

『脳にいいことだけをやりなさい』マーシー・シャイモフ を読む。
 最近、テレビなどで脳科学などと取りざたされている。「こうしたら東大に入れる」「これはやめなければならない」など、子育てなんて子供によって違って当然だろうと思うのだが、一律こうしなければだめだという考え方に非常に違和感を感じる。ただ、「世の中の人々がどういうことに興味があるのか」ということに興味があり、本書を手に取った。
 期待は見事に裏切られた。しかし、それは、うれしい裏切りだった。なぜなら、僕が最近感じていたことを裏付けてくれる内容だったからだ。
 人は皆幸せになりたいと思っている。しかし、ほとんどの人の幸せになるための方法論は間違っている。幸せと自己実現はイコールではない。自分の望んだようになったから幸せになるとは限らない。それは、好きな人と結婚したにも関わらず幸せになれなかった人、努力して目標を達成したにも関わらず幸せに見えない人などが周りにいることから言える。では、その方法論をかえる必要がある。この本にその答えの一部があると思う。是非、多くの人におすすめしたい。


posted by なる at 12:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クールミント

町田康『告白』を読む。 
本の帯には「人はなぜ人を殺すのか 河内音頭のスタンダードナンバー<河内十人斬り>をモチーフに、町田康が永遠のテーマに迫る渾身の長編小説!」とある。 
確かに、頁数もあって、読み応えがある。重いテーマではあるのだけれど、合間合間にツッコミが入るところがさすがだと思う。「かつての爽やかな少年は、今や爽やかなおっさんになった」とか。 
主人公の心理にぐっと入り込むのだけれど、それをしていること自体を冷静に見つめ、心理分析している自分に「何をやっているんだ自分は」と問うていく。 
明治前半の河内を舞台にして物語は進んでいくので、当時の時代背景を知ることが出来るところもよかった。それにしても、河内弁はキツイ。さらに、「税所篤」がここで出てくるとは。そっちも気になるところではある。



posted by なる at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月25日

楽しいこと、楽なこと

カズオ・イシグロ『日の名残』を読む。 
立派かもしれないが、他人から見れば、禁欲的で、何が楽しいのか分からないと言われる事を続けていくというのはどんな感じなのだろう。 
時代に取り残されたともとれるし、伝統を頑なに守っているとも言える。 
でも、それはそういう生き方しか出来ないから、そう生きているだけで本人にとっては普通のことなのだろう。 
「欲深い人間は、欲のない人間を理解できない」 
「燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや」 
他人が分かりやすい楽しさもあって、他人には分かり難い楽しさもある。いずれにせよ、強制されると「楽しみ」は「楽しみ」でなくなってしまう。


posted by なる at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
FX初心者
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。